<< ミツオ君物語 その | main | ミツオ君物語 その >>

ミツオ君物語 その

 本郷専務は雲の上の人、社内で挨拶くらいはした事があるけど 口を利いたのはLAが初めてだった。
「良く会社を辞めたねえ」が挨拶代わりだった、口数の少ない人である、よく集英社を辞めたな サラリーマンでいれば 一生安泰に暮らせたのに、と言う意味か?それとも 若いのにいい度胸してるじゃないか?の褒め言葉なのか判らなかった,がこんな時にはプラス思考に限る。
専務に頼めば売り込みは簡単だろうに それは何故か出来なかった。
官僚のおやじが 東京医大に息子の裏口入学を 頼む様に似ていないか と思った訳ではないが直接プレイボーイ誌に電話してみた。

グラビア担当の高田と言う人が出て「今日のスケジュールは一杯なんでね 明日以降又電話してくれるかなあ」
以降ということは明日か明後日か、まさか遺功ではあるまいが、
声の感じでは このテーマに感心がないな と判断、平凡パンチに電話してみた。
 竹川と言う人が出て内容を話すと「すぐもってきてくれ」となり、彼に写真を見せると「僕を信用して一日だけ預からしてくれないか?」男らしい骨ばった顔だが雰囲気は柔らかい、写真を預ける事にした。
帰宅すると伝言があり 明日昼前に編集部に着て欲しいと話は早かった。

翌日会ったのはYと言う副編集長、年は10歳ほど上か 言葉使いも身振りも東北を感じさせた もう既にポジは何枚か切り取ってあり、「これを8ぺ−ジで使わせてもらうよ」
と残りにフィルムを僕の方に滑らせてきた。
「エッ!これを僕が持っていたら他に売ってしまうかも知れませんよ」
「君が自費で撮って来たもんだ どうしようと君の勝手だ」恐ろしくクールだ、その後一年ほどこのYさんと仕事する事になった。のだが彼は酒乱の気があり後に大喧嘩する事になる。
最後の入稿を済ませて、これでこの会社ともお別れか、、、としょんぼり玄関を出るとミツオ君とバッタリ、しょぼくれた理由を話すと「じゃあ 俺の所に来ればいいじゃん」

                           続く




スポンサーサイト

  • 2018.11.17 Saturday
  • -
  • 22:17
  • -
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック
calendar
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>
sponsored links
商用写真 1000の微笑
日本人女性360人分の笑顔写真あります。全写真、河合孝雄による撮影。イベント用の巨大写真、ウェブ用の広告写真などに使用したい方はご連絡ください。 http://www.studiok-2.com/smiles.htm
selected entries
archives
recent comment
profile
search this site.
others
mobile
qrcode
powered
無料ブログ作成サービス JUGEM