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ミツオ君物語 その

 モデルもメイクさんもちゃんと化粧をして カラオケルームに現れたから どうも見違えてしまった。
歌はゼンゼン聴いたこともない歌だってけど 楽しそういかにも楽しんで歌っている風 歌うってそんなに楽しいのかよ。
ミツオ君が歌う前に飲み物が届いた、浪曲子守唄の伴奏が始まる、60を少し過ぎたと思える仲居さん 飲み物を テーブルに並べ終えると ドアの前で正座した、お盆を裏返して膝の上に載せ手拍子をとり始めた。   
”逃げた女房にゃ未練はないが お乳欲しがるこの児がかわい、、、”一寸ドスを効かせた声 下町っこ風な巻き舌
一節太郎風は見事さすがトリを勤めただけの事はある。
「貴方も好きそうだねえ、ひとつ歌うかね」と所さん腕をとって仲居さんを椅子に座らせる。
「むがしい 宴会歌手やってたっけ だばすごとでよくはあ うだったもんだべ」
「うんじゃプロでないかい 銭払わねえと歌えねえてか」とミツオ君
「とんでもねえ むがすのはなすだ」「ジャア聞かせてもらうべえ」とビールの入ったグラスを渡す、
河内男節 マイクを30センチも離して 腹から搾り出す声 元とはいえさすがに本職 歌詞には訛りのかけらもなく歌い上げた。

「河合さんも一曲位歌えるといいんだよな〜」最年長のオレが歌わないと座がしらけるって訳だ。
そうだカラオケの経験はないけど 山の合宿では下山の前日コンペでは 大声で歌ったんだっけ、30年も前の事だったが。

その後平凡パンチは廃刊となり、ミツオ君との仕事は無くなったが、編集者には珍しく高卒、だからなのか オレはどうせ出世はしないから という居直りなのか ズバズバ飾らない本音を吐いた、それでいてユーモアを交える話術
彼からは限り無く素敵な影響を受けた。
くたばる前にもう一度会いたい男でアル。
                               END

 

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  • 2018.12.05 Wednesday
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